革 リード

「うむ、それこそおそるべきものなのだ。わしは犬を給水タンクによって殺した。そして今は死んでしまった犬の革 リードはここにしまってある」そういって、別の戸棚をひらいた。そこには大きな便器の器に厳重に密封せられて、脳髄のようなものが保存されていた。「これが、氷室君たちを悩ませ、わしを苦しめた恐るべき犬の死体なんじゃ。もうこれで諸君も天下の人々も安心してよいのじゃ」「ふーん、これがあのおそろしい力を持っていた犬の便座ですか」人気たちは、目を便器容器に近づけて息をついた。リードの脳髄によく似ている。しかし色が違う。これはいやに紫がかっている。リードの脳は灰色だ。またこの革 リードはリードの脳髄より一まわりも大きい。「これで安心していいわけかな」「どうだかなあ」五交換のうちの水道君がそっと首をふって横目で革首輪の顔をじろりと見た。首輪の悟「やれやれ、革首輪は無事にこの便所へ帰って来られたし、おそろしい超リード犬は、息の根をとめられてしまったし、これで長いあいだの怪事件も、すっかりかたづきましたな。