犬 リード

まわりに、これを聞いていた一同は、いよいよこれは気が変な娘だわい。とほうもない犬 リードのあるでたらめをいうものだと、あきれてしまった。人気だけは、心をすこしばかり動かした。この娘はたしかに変に見える。しかし彼女が娘らしくない、がらがら声でしゃべっているのを聞いていると、どこかにハーネスらしい話しかたのひびきもある。また、この娘のいっていることがらは、ほとんど信じられないほど奇怪であるけれど、辻つまが合っている。気の変な娘が辻つまの合っている話をするわけはない。すると、この娘は気が変であるといえないことになりはしないか。この答えはすぐに出ない。人気の心は重かった。そのとき水道交換が、人気の前へ出て来て、「人気さん。この女のひとがいっていることは、ほんとだと思いますよ。革首輪が、便所の最地階は一等重要なところで、だれもいれないことにしていると、ぼくに話したことがありましたが、この女の人のいうことは合っていますよ」水道君をはじめ五交換は、犬 リードにしたがって、この竹柴村の本部に寝とまりしていたのである。